沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
車で行ける美しい離島・瀬底島。ビーチをはじめ、サトウキビ畑や色鮮やかなブーゲンビリア、赤瓦の屋根の古民家など、沖縄の原風景に出合えます。
那覇空港から車で約2時間。沖縄県内でも有数の美しさを誇る瀬底ビーチをはじめ、風に揺れるサトウキビの葉や色鮮やかなブーゲンビリア、赤瓦の屋根の上にちょこんと鎮座するシーサーなど、沖縄の原風景に出合える瀬底島。離島ならではの美しさに加え、沖縄の歴史も息づいていて、まさに“沖縄の魅力”を凝縮したような島だ。取材日/2014年 7月 取材者/おきなわいちば編集部更新日/2017年 6月
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(まつもと なおや) 松本 直也さん
周囲7キロメートル、1時間もあれば自転車で1周できるほどの小さな瀬底島。昭和60年(1985)に瀬底大橋が架けられ、車で気軽にアクセスできるようになった。那覇からの日帰りも可能だから、のんびりとした離島の雰囲気を体験したい!という人にうってつけの島だ。 島内には幾つかのビーチがあるが、中でも島の西側に位置する瀬底ビーチは、身近に楽しめる天然のビーチとして人気が高い。さらさらとした白砂と、コバルトブルーの海が美しいコントラストをつくり出し、海の向こうには、水納島や伊江島が望める。美しい夕日を眺められるスポットとしても有名なので、天気の良い日にはぜひ訪れてほしいと達人は話す。 瀬底ビーチは、昔から地元の人たちに愛されてきたビーチ。夕暮れ時には、近所のおばぁたちが夕涼みを楽しみ、休日になると元気いっぱいの子どもたちが熱帯魚と一緒になって泳いでいる。シュノーケリングも楽しめ、初心者にもおすすめのビーチだ。
「セソコ」という地名の由来は諸説あるが、セは精(聖)、スクは海(遥か遠い場所)を意味していて、瀬底島は「遠くから神がやってきた聖なる地」を表しているという説がある。そんな説を信じたくなるような風景を、島のあちらこちらで見ることができる。 島の中央にある瀬底土帝君(せそこてぃーてんく)は、中国の土地神が祀られた施設。18世紀中頃に造られたといわれ、唐からの使者をこの場所でもてなしていたという。また島内には15カ所ほどの拝所や御嶽(うたき)がある。中でも村落発祥の地とされるウチグシク、瀬底村初代交儀ノロ(村落の神事を司る神女)の骨神を祀ってあるといわれる宮島御嶽、アンチ浜の近くにあるアンチ御嶽 などは「瀬底七御嶽」と呼ばれ、今も地域の人々の手で大切に守られている。「瀬底島では集落の行事があると、積極的に若者が参加します。そういった風土が、島の歴史や文化を現在まで色濃く残している所以ではないでしょうか」と松本さんが話してくれた。
瀬底大橋が開通するまで、沖縄本島との交通手段は船だけ。人々が頻繁に交流するのは難しかったため、瀬底島には今も島独自の文化が色濃く残っている。 島を代表する伝統的な行事の一つが「ピージャーオーラサイ」。ピージャーとは、沖縄の方言でヤギを意味し、オーラサイは格闘のこと。つまり、闘牛ならぬ闘ヤギだ。角のある雄ヤギが頭と頭をぶつけ合わせて戦う姿は迫力満点。角がぶつかった時の「ゴツン!」と響く音にも重みがある。牛よりも軽やかに動き回るので、ダイナミックに飛びかかったり、前足を持ち上げて角を振り下ろすなど、ヤギの巧みな技も見ものだ。5月と11月の年2回開催される。
3年に一度行われる豊年祭も見どころのひとつで、豊年祭のメインイベントとして、大綱引きと組踊りが交代で行われる 。つまり、組踊りと大綱引きはそれぞれ6年に一度しか見られないということ。 組踊りは、音楽、踊り、台詞で構成されている沖縄独自の歌劇。華やかな衣装に身を包み、三線の音色に合わせたゆっくりとした所作が特徴。各所に迫力ある立ち回りや笑いが盛り込まれているので、観光客でも気軽に鑑賞することができる。 大綱引きは、祭りの1カ月以上前から綱の制作に取りかかる。ワラから編み上げ、豊年祭前日には島の中央にある公民館前の県道に運び、直径80センチ、長さは65メートルにも及ぶ綱に仕上げる。綱引き当日は、公民館付近を境に、南方組と北方組に別れ、綱を引っ張り合う。観光客も飛び入り参加できるので、旅の日程が合うならば、島民と一緒に綱引きを楽しんでみてはいかがだろうか。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!■達人の宿 「民宿やどかり」【住所】本部町瀬底4846【問い合わせ】0980-47-2883【ホームページ】http://yadokari-sesoco.okinawa/
瀬底島の美しい海と豊かな文化に触れてみよう。
ゆっくりと流れる島時間と風景をのんびり味わえる、おすすめの宿
脈々と受け継がれているイベントで、瀬底島の文化を体感しよう。
那覇空港から一般道と沖縄自動車道(高速道路)を利用する場合を分けて紹介。
那覇空港から一般道を利用する場合:約2時間。国道332号か那覇うみそらトンネルを経由して国道58号へ出て、北上する。沖縄自動車道を利用する場合:約1時間40分。那覇空港から沖縄自動車道を利用。許田ICで下車し国道58号線を北上。名護市内に入り、野球場の脇を左へそれて国道449号へと進む。本部半島を海沿いに15キロほど走ると瀬底大橋が見えてくる。橋を渡れば瀬底島に到着。さらに詳しく知る⇒那覇空港から瀬底島までの距離と所要時間の目安
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東シナ海に沈む夕日は、その美しさで心を優しく包み込む
伊江島と水納島、そして東シナ海に沈む美しい夕日を眺めることができる瀬底ビーチ。際立った観光スポットはないかもしれないが、だからこそ、沖縄らしい自然の美しさと素朴さ、ゆるやかな時間をこの島では体感できる。ふらっとビーチに立ち寄ったり、宿泊してゆったりとした時間の流れに身を委ねたり、それぞれの心地よい方法で、ぜひ瀬底島を楽しんでほしい。期待を越える満足感が、きっと得られるはずだ。更新/平成29年(2017年)6月
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